この10日間ほど、連載第2部の追い込み作業で慌ただしい毎日です。
久々の更新となってしまい、申し訳ありません。
きょう11日付の紙面で、第2部の前打ち記事を掲載しました。
13日からスタートする第2部のテーマは「コンテンツ」。
漫画、アニメ、ゲームソフト、テレビ番組…などコンテンツの力や、
日本のコンテンツを世界展開する方法について考えました。ご期待下さい。
◇ ◇ ◇
さて、先日、映画の広告を見ていて、面白い表現に気付きました。
その作品がアカデミー賞を受賞したとアピールしているのですが、
わざわざ「アカデミー賞(R)」<正確には○の中にR>と書いてあるのです。
「アカデミー賞」という言葉が登録商標であると強調したいのでしょうが…
はっきり言って、強い違和感を覚えました。
アカデミー賞は、誰もが知っている権威ある賞であり、
商標登録だと強調する必要性は感じられません。
いちいち(R)をつけると、文章が途切れて読みにくいだけです。
主催者としては、アカデミー賞の権威を貶めるような使われ方、
例えば『B級映画のアカデミー賞』『ポルノのアカデミー賞』といった
不都合な流用を避けるために、商標登録をアピールしているのでしょう。
しかし、そのような事例が好ましくないとしても、
仮に事例が起こった場合に対処すれば良さそうなものです。
予防措置のためにいちいち(R)をつけさせるのは、
少なくとも読み手に不親切ですし、日本の言語文化にもなじみません。
※そもそも(R)という表記は、日本の商標法の規定にはないそうで、
アメリカ流のやり方と言えそうです。
このアカデミー賞への(R)は、文責者が好んで付けたとは思えません。
恐らく賞の主催者(あるいは権利者)が表記を求めているのでしょう。
ネットで「アカデミー賞(R)」と検索した結果、そのように表記しているのは、
広告やPR記事の文章に限られているようです。
ただ、この論法でいくと、「○○賞受賞!」などとPRする文章には
すべて(R)を付けるべきなのでしょうか?
例えば「産経新聞が新聞協会賞(R)受賞」とか、
「イザ!がWeb of the Year(R)新人賞受賞」とか、
「芥川賞(R)を受賞した綿矢りささんのサイン会」とか…
もちろん、今は賞の主催者がそんなことを要求していないのですが、
もしそんな時代がやってきたら、権利ばかりを主張されているようで、
何とも世知辛いですよね。
知的財産を守ること、守らせることは大切ですし、
例えば、デザインされたマークなどに(R)を付すことは理解できるのですが、
言語文化を乱すような濫用は、再考の余地があると思います。


by niank
違法DVD販売の現場!!