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アカデミー賞(R)って…そこまでやるか、商標権!

2007/03/11 02:44

 

この10日間ほど、連載第2部の追い込み作業で慌ただしい毎日です。
久々の更新となってしまい、申し訳ありません。

きょう11日付の紙面で、第2部の前打ち記事を掲載しました。
13日からスタートする第2部のテーマは「コンテンツ」。
漫画、アニメ、ゲームソフト、テレビ番組…などコンテンツの力や、
日本のコンテンツを世界展開する方法について考えました。ご期待下さい。

   ◇   ◇   ◇

さて、先日、映画の広告を見ていて、面白い表現に気付きました。
その作品がアカデミー賞を受賞したとアピールしているのですが、
わざわざ「アカデミー賞(R)」<正確には○の中にR>と書いてあるのです。

アカデミー賞」という言葉が登録商標であると強調したいのでしょうが…
はっきり言って、強い違和感を覚えました。

アカデミー賞は、誰もが知っている権威ある賞であり、
商標登録だと強調する必要性は感じられません。
いちいち(R)をつけると、文章が途切れて読みにくいだけです。

主催者としては、アカデミー賞の権威を貶めるような使われ方、
例えば『B級映画のアカデミー賞』『ポルノのアカデミー賞』といった
不都合な流用を避けるために、商標登録をアピールしているのでしょう。

しかし、そのような事例が好ましくないとしても、
仮に事例が起こった場合に対処すれば良さそうなものです。
予防措置のためにいちいち(R)をつけさせるのは、
少なくとも読み手に不親切ですし、日本の言語文化にもなじみません。
※そもそも(R)という表記は、日本の商標法の規定にはないそうで、
アメリカ流のやり方と言えそうです。

このアカデミー賞への(R)は、文責者が好んで付けたとは思えません。
恐らく賞の主催者(あるいは権利者)が表記を求めているのでしょう。
ネットで「アカデミー賞(R)」と検索した結果、そのように表記しているのは、
広告やPR記事の文章に限られているようです。

ただ、この論法でいくと、「○○賞受賞!」などとPRする文章には
すべて(R)を付けるべきなのでしょうか?
例えば「産経新聞が新聞協会賞(R)受賞」とか、
イザ!がWeb of the Year(R)新人賞受賞」とか、
芥川賞(R)を受賞した綿矢りささんのサイン会」とか…

もちろん、今は賞の主催者がそんなことを要求していないのですが、
もしそんな時代がやってきたら、権利ばかりを主張されているようで、
何とも世知辛いですよね。

知的財産を守ること、守らせることは大切ですし、
例えば、デザインされたマークなどに(R)を付すことは理解できるのですが、
言語文化を乱すような濫用は、再考の余地があると思います。

カテゴリ: ビジネス  > その他産業    フォルダ: 指定なし

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コメント(6)

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2007/03/11 20:17

Commented by 先っちょマン さん

よくパソコン関連製品の解説書に次のようなものが書いてあります。

Microsoft(R)、Windows(R)は米国マイクロソフト社の米国ならびにその他の諸国における登録商標です」
Windows(R)の正式名称は、Microsoft(R)Windows(R)Operating Systemです」

ふたつ目のヤツなんか(R)だらけで不細工ですよね。何回書くねんとツッコまずにいられません。解説書に書く「Windows」全部に(R)を付けないことへの注意書きなんでしょうけど、いちいちうるせーよと思いますね。
それ以外に、

「その他の記載されている会社名ならびに商品名は、各社の商標および登録商標です」

なんて書いてありますが、これを書くならMicrosoft云々はいらないんじゃないかと思うのですがどうなんでしょうか。

 
 

2007/03/12 11:44

Commented by ユウ さん

おもしろいFLASHがあります。これ知ってますか?

ローレンス・レッシグ OSCON2002基調講演 <free culture>
http://ittousai.org/lessig/lessig_free_culture_japanese_1.1.swf

 
 

2007/03/12 23:13

Commented by 知的財産取材班 さん

To 先っちょマンさん

本当に不細工で滑稽な文章ですね。普通の日本語の感覚なら、最初の1回だけ(R)を付ければ、あとは省略して良さそうなものなのに…
何だか、権利の主張を有線する欧米文化の悪いところを輸入しているように思えます。


To ユウさん

素晴らしいサイトをご紹介いただき、ありがとうございます。
なぜか私のPCでは閲覧できなかったので、ミラーサイトで拝見しました。
www.m-net.ne.jp/~takayosi/archives/lessig_[free_culture]_japanese_1.1.swf

レッシグ教授については、われわれも記事に取り上げています。
http://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070202/bnk070202003.htm

FRASHにある基調講演は、極論も多いのですが、おおむね賛同できます。
権利保護を過剰に主張する勢力と、権利の開放を訴える消費者側が対峙するのは
当然の成りゆきだと思います。

それからユウさん、いよいよ西海岸ドライブ旅行が近づいてきましたね。
旅のブログ、楽しみにしています、頑張ってください!

 
 

2007/03/13 15:47

Commented by 梶谷綜合法律事務所 さん

少し前に、グーグルが、"google"が動詞として使われることに対して、不快感を表明した、という報道がありましたね。日本語で言えば「ググる」でしょうか。


商品名が普通名詞のように使われてしまって、自社の商標として独占的に使用できなくなる事態を懸念しているのでしょう。コピー機なら何でもゼロックス、携帯音楽プレイヤーなら何でもウォークマン、といった具合に。自社の商標を守るという観点からは正しい発想だと思うのですが、見方を変えれば、「グーグル」の語がグーグルの枠を超えて広く普及するせっかくの機会を逃していると言うことができるかもしれません。


MS

 
 

2007/03/13 21:58

Commented by 知的財産取材班 さん

To 梶谷綜合法律事務所さん

いつもお世話になっております。

新聞記事でも、固有の商標を普通名詞のように使わないように気をつけています。
最近では、記者のパソコンの辞書に特殊な変換を登録しています。

ウオークマン → ヘッドホンステレオ
キャタピラー → 無限軌道
カップヌードル → カップ麺
コカコーラ → コーラ飲料
ジェットスキー → 水上バイク
セスナ → 軽飛行機
ゼロックス → コピー機
セロテープ → セロハンテープ
宅急便 → 宅配便
テトラパック → 牛乳用紙容器
テトラポッド → 消波ブロック
バンドエイド → ガーゼ付きばんそうこう
フリスビー → フライングディスク

…という風に変換するようにしているんですよ。

ただ、グーグルの場合は、商品名ではなく社名が動詞になったということで、
より特異なケースかも知れませんね。

 
 

2007/03/13 22:35

Commented by 梶谷綜合法律事務所 さん

なるほど、きちんと配慮をしているんですね。

しかし、「無限軌道」ではわかりにくいし、「ガーゼ付きばんそうこう」なんてまだるっこしい。だいたいそんな言葉を普通に使う人がいるんでしょうか?

確かに、この調子だと、文章がどんどん読みにくくなっていくような気がしますね。


MS

 
 
トラックバック(1)

2007/04/15 23:15

「アカデミー賞(R)」はおかしいか? [商標登録news]

 

アカデミー賞(R)って…そこまでやるか、商標権!(イザ!)との記事がありました。...